【2025年最新版】Figmaの料金改定はいつから?シート・請求体験リニューアル

2025.03.05

はじめに

こんにちは。クリエイティブディレクター/UIデザイナーの@sasurai_cdです。
2024年12月10日、Figma公式が「料金/シート/請求体験の変更について」を発表しました。
これまで、多くのユーザーが過払いの発生やシステムの複雑さに悩まされていましたが、今回の変更でこれらの課題が改善されることが期待されています。

(過去の記事:【2024年版】Figmaで過払いしないために「課金の仕組み」を理解する


2025年3月11日に予定されている主な変更点

  • Figma Designの料金値上げ
  • シートの管理がしやすくなる
  • シートアップグレード管理の改善

※本記事では「Professionalプラン」を中心に解説します。記載する情報は、Figma公式サイトおよび公式のYoutube動画を参考にしています。


目次

はじめに
【変更点①】Figma Designの料金値上げ
【変更点②】シートが管理しやすくなる
【変更点③】シートアップグレード管理の改善
新しいシートの承認設定
まとめ・ユーザーへの影響(メリット・デメリット)
おわりに


【変更点①】Figma Designの料金値上げ

※プロフェッショナルプランにおける価格の変動を記載しています。
※Figma公式による価格表記は米ドルのみのため、2025年2月⚪︎日時点の為替レートで日本円換算しています。

現在のプロフェッショナルプランのシート体系

「フルシート」に「Devモード」が含まれており、Figma Designを使わないユーザーもDevモードを利用するには「フルシート」権限が必要でした。

新しいプロフェッショナルプランのシート体系

「フルシート」は全ての権限を持ち、新設される「Devシート」はDevモード専用になります。また、「コラボシート」では、FigJamとFigma Slidesをまとめて利用できます。

無料シートの閲覧者は、引き続き無料でFigma Design・FigJam・Figma Slidesファイルの閲覧やコメント機能が利用可能です(Devモードは対象外)。
このシート体系の変更により、Figma Designの利用料金が上がりました。


【変更点②】シートが管理しやすくなる

これまではFigmaの各製品ごと(Figma Design、 FigJamなど)にユーザーのアクセス権限を管理していましたが、変更後は、ユーザーごとに1種類のシートを割り当てるシンプルな仕組みになります。これにより管理の複雑さや手間が解消されます。


(Figma公式サイト内動画のスクリーンショット)


【変更点③】シートアップグレード管理の改善

現在の承認設定では、ユーザーのデフォルトのシートタイプが「Viewer(閲覧者)」になっており、ユーザーが自由にシートをアップグレードできる状態でした。 

管理者がデフォルトのシートタイプを「Restricted-Viewer(限定閲覧者)」へ変更することで、ユーザーによってアップグレードされることは無くなりますが、管理者に承認されるまではViewer(閲覧者)シートのままです。

新しい承認設定では、シートのアップグレードがリクエストされると管理者が事前に確認・承認できるようになります。 さらに、ユーザーは管理者の承認を待つ間、リクエストしたシートに一時的(3日間のみ)にアクセスできます。ユーザーはすぐに作業を開始でき、管理者も余裕を持ってリクエストの対応ができるようになります。その結果、ユーザー主導のアップグレードによる過払いを防ぎつつ、全体的な業務フローも円滑になります。

新しいシートの承認設定

ユーザーがシートのアップグレードをリクエストすると、そのシートタイプの承認設定に基づいてリクエストが管理されます。

承認設定は3つ

  1. 手動でシートを承認
    管理者が全てのリクエストを手動で承認または拒否する必要があります。
    ※ 初めて有料シートをリクエストするユーザーは承認を待つ間、最大3日間、そのシートにアクセス可能
  2. 空いているシートがある場合を除き、手動で承認(デフォルト設定)
    (例1)会社が事前に複数のシートを購入した場合
    (例2)ユーザーが既存のシートを空けた場合
    上記の理由などで空きシートがあった場合、アップグレードをリクエストしたユーザーは自動で承認されます。空きがなく、追加で有料シートの購入が必要な場合は、管理者による承認/拒否の手動レビューが必要になります。
    また、この承認設定タイプは2025年3月11日のアップデート後、デフォルト設定になります。(プロフェッショナルプラン)
  3. 自動でシートを承認
    全てのアップグレードリクエストが自動的に承認されます。シートに空きがあれば、ユーザーにはそのシートが割り当てられ、シートに空きがない場合は、新しいシートが追加購入されます。

まとめ・ユーザーへの影響

2025年3月11日の変更がユーザーに与える影響をまとめます。

メリット

承認設定の改善で業務効率が上がる
ユーザーがシートのアップグレードをリクエストする際、管理者の承認を待たずに最大3日間、シートへの一時的なアクセスができるため、ユーザーは円滑な作業が可能になり、管理者も以前よりも急がずに承認の管理ができます。

過払いを防ぎやすくなる
管理者が常にアップグレード承認を管理できるため、意図しない課金の発生を防止しやすくなります。

シート管理の簡素化
これまでユーザーごとに各Figma製品別のシートプランを管理する必要がありましたが、今回の変更により、「1ユーザーにつき、1シートタイプ」に統一されるため、管理者にとって操作や調整が楽になります。

プランを最適化できる
新設された「Devシート」や「コラボシート」により、必要な機能だけを選択可能。
また、これまで個別課金が必要だった「FigJam」「Figma Slides」が、無料シート以外の全てのシートに付属します。

デメリット

⚠️ 一部プランの値上げ
「フルシート」は唯一Figma Designを含むシートタイプのため、値上げによるコスト負担が増加する可能性があります。

⚠️ システム変更による混乱
シート管理の仕組みが変わるため、初期設定のミスや承認フローの調整不足による制限の発生が懸念されます。


おわりに

Figmaの料金改定とシート管理の改善により、柔軟で使いやすいプラン選択が可能になりました。特に、新しい承認設定の導入により、管理者は不要な課金を防ぎやすくなり、ユーザーもスムーズに作業を行えるようになります。


新システムのメリットを活かすため、特にチームの管理者は事前に設定を把握・確認し、ストレスなくFigmaを利用できるように準備をしておくと良いと思います。

今後もFigma AIの進化など新たなアップデートに期待しつつ、Figmaユーザーの皆さまに役立つ情報を共有していきます。


※本記事の内容に誤りがありましたら、ご連絡いただけますと幸いです。

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